モンゴルは、モンゴル平原の外蒙古(そともうこ)と呼ばれる地域に位置する国で、北はロシアと接し、東と南は中国の内モンゴル自治区、西は中国の新疆ウイグル自治区と接する内陸国です。
モンゴルの人口約300万人の半分が集まる首都ウランバートル、そのウランバートルを囲むトゥブ県、かつてのモンゴル帝国の首都で古都としても知られているカラコルム、世界遺産「オルホン渓谷の文化的景観」があるアルハンガイ県、ゴビ砂漠で有名なゴビ、フブスグル湖で有名なフブスグル県など、日本の約4倍の156万平方キロメートルも広大な土地に、たくさんの魅力的な都市があり、歴史的な建築物や文化、習慣が残っています。
また、モンゴルの夏の祭典「ナーダム祭」、モンゴルの春祭り「ハワリンバヤル」、モンゴル相撲「ブフ」、モンゴル族の民族衣装「デール」など、多様な文化、風習があります。民族は、モンゴル人が95%を占め、他にはカザフ民族などがいます。
そんなモンゴルですが、首都ウランバートルへはモンゴル航空の直行便があり、5時間前後で着くことができます。しかし、モンゴルをイメージして思い浮かぶ、広い草原、遊牧民などを体験するには、地方に行く必要があり、ウランバートルから車で一日がかりで移動したりと時間がかかります。また、言葉も気になりますが、モンゴルの公用語はモンゴル語で、英語が話せる人はあまりいません。さらに、治安も悪化傾向にあります。
ですので、モンゴルにオンラインツアーで行くのもおすすめです。モンゴルの世界遺産、有名な名所、絶景の観光スポットをバーチャル旅行で行ってみませんか? 今回はオンライン旅行で楽しむことができる、モンゴルのおすすめスポットを4つ紹介します!
ちなみに、日本とモンゴルの時差はたった1時間です。日本が1時間早いので、日本が10時のときに、モンゴルは朝9時です。日中にモンゴルをバーチャル旅行したい場合は、日本の10時から18時がおすすめです。一方、日本の18時頃からはモンゴルの夕日が見れる時間になります。夜のモンゴルを見たい場合は、日本の19時以降のバーチャルツアーを探してみてください。
目次
1. スフバートル広場(ウランバートル)

ウランバートルは、モンゴルの首都で、最大の都市であり、政治・経済の中心地です。1月の平均気温は-20℃以下と世界の首都の中では最も低いため、世界一寒い首都と言われています。ウランバートルとは、モンゴル語で「赤い英雄」という意味です。
そのウランバートルの中心にあるのが、スフバートル広場です。ウランバートルに着いたら、まずはスフバートル広場に行け!と言われているほど有名な観光スポットです。モンゴル政府や行政の中枢機関が密集するエリアにある広場です。
広場の中央には、広場の名前の由来ともなっているモンゴル革命の指導者、ダムディン・スフバートルの騎馬像が立っています。スフバートルが1921年に中国からの独立を宣言してから25周年を記念して、彫刻家チョインボルによって造られました。また、広場の正面奥にある、政府宮殿(国会議事堂)の前には、モンゴル帝国の英雄、チンギス・ハーンの巨大な銅像もあります。
広場の周辺には、モンゴル国立オペラ劇場、モンゴル国立博物館、ウランバートル自然史博物館、モンゴル国立近代美術館、中央郵便局など、たくさんの観光名所やホテル等があり、観光の拠点にもなっています。とにかく広い広場は、地元住民の憩いの場にもなっており、休日には自転車やローラースケートといった子ども向けの乗り物の貸し出しもあるため、家族連れも多く訪れます。
さらに、おすすめは夜のスフバートル広場です。ライトアップされ、日中とは違う雰囲気が味わえます。チンギス・ハーンの銅像もライトアップされます。
モンゴルの首都ウランバートルを散策! チンギスハーンなどモンゴルの歴史を知ろう
モンゴルの首都ウランバートルを散策するプランです。観光客が必ず訪れる人気観光地スフバートル広場、オペラハウスなど美しい建物、そしてウランバートルの路地裏など、様々なモンゴルの顔をガイドが解説を聞きながら楽しむことができます。
モンゴルの中心ウランバートル、その中心のスフバートル広場。巨大なチンギス・ハーンの像もあります。
おすすめポイントはガイドのトブさん! モンゴルの歴史に強い観光ガイドで、チンギス・ハーンやダムディン・スフバートルの功績についても教えてくれますよ。
2. テレルジ国立公園(ウランバートル郊外)

テレルジ国立公園は、ウランバートルの北東約60kmに位置しており、四国と同じぐらいの広さがあります。自然保護を目的として1994年頃に国立公園に指定されました。標高2,000m級の山々に囲まれた渓谷では、春から夏にかけて、辺り一面豊かな緑に覆われ、モンゴルでは珍しい森林や高山植物が生えています。7月以降はヨーロッパアルプスの象徴である、エーデルワイスの花畑も見ることができます。
テレルジ国立公園入口には、最も有名な高さ15mもある、巨大な「亀岩」があります。他にも、テレルジ国立公園には変わった形の巨大な奇岩がたくさん転がっています。
標高2,000mほどの山の中腹には、チベット仏教寺院のアリヤバル寺院が建てられています。本殿まで続く長い階段は、仏教の煩悩の数と同じ108段あります。鮮やかな色彩の本殿には誰でも入ることでき、瞑想の場として使われています。金色の本尊を中心に、四面の壁には釈迦の一生を描いた大きな仏画が飾られています。また、アリヤバル寺院からは、様々な高山植物に彩られた美しい景色を見れます。
テレルジ国立公園では、山々に囲まれた美しい自然の中で、ピクニックやハイキングをすることができます。他にもモンゴルならではの乗馬や遊牧民との交流も楽しめます。たくさんの観光スポットがあり、宿泊用ゲルなどのツーリストキャンプが整備され、一大リゾート地にもなっています。
【モンゴル】自由に組み立て可能!何でもプラン☆彡
ウランバートルを中心に、ウランバートル郊外まで、自由に行きたい場所を相談して、行き先を決められるプランです。車で1時間ほど走ると、一面の草原が広がり、ゲルも内部まで見ることもできます。
テレルジ国立公園では、奇岩、チベット仏教寺院、乗馬風景、ゲル、そしてなんとエーデルワイスまで見ることができます!
モンゴルの歴史、風習、文化、景色まで一度に堪能できる、お得なプランです。
3. ガンダン・テクチェンリン寺(ウランバートル)

ガンダン・テクチェンリン寺は、1727年に建てられた、モンゴルにおけるチベット仏教の総本山とも言われている寺で、「ガンダン寺」と呼ばれています。
中に入ると、敷地の一番奥に、メインとなる観音堂が建っています。そこには、高さ26mの開眼観音菩薩が安置されていて、目をパッチリと開いて直立しているのが特徴です。これは、神の化身とも言われている、ジェプツンダンバ・ボグドゲゲン・ハーンが盲目となったため、治癒を祈って目を見開いた菩薩が建てられたと言われています。その目力はとても強く、足元から見上げると、かなりの迫力があります。
開眼観音菩薩を周るように建物の奥へと進むと、ずらっと並んだたくさんのマニ車があります。マニ車とはチベット仏教の仏具であり、金属の筒のような形をしています。マニ車を回すと、回転させた数だけお経を唱えたのと同じだけの功徳があるとされています。
お寺を出て参道を歩くと、チベット仏教の仏具、お香、お守りを購入できる店があります。チベット仏教に興味のある人には、おすすめの観光スポットです。
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ウランバートルを中心に、ウランバートル郊外まで、自由に行きたい場所を相談して、行き先を決められるプランです。ガンダン・テクチェンリン寺の他にも、ザイサン・トルゴイ、ナラントール市場など、好きなところを見ることができます。
ウランバートルには、チベット仏教のガンダン寺、モンゴル人の台所と言われているナラントール市場、ウランバートルを一望できるザイサン・トルゴイなど、たくさんの観光スポットがあります。
ガイドさんと相談して、自分の好きなようにモンゴルをオンライン旅行してみてください!
4. バヤンウルギー

モンゴルの首都ウランバートルから西に1300km、モンゴルの一番西にあり、アルタイ山脈もあるのがバヤンウルギー県です。冬には、マイナス40度近くまで気温が下がることもあります。バヤンウルギー県には、カザフ民族がたくさん住んでおり、モンゴル語が通じず、カザフ語しか話せない人もいます。
バヤンウルギーに住むカザフ民族は、独自の遊牧民文化を受け継いできました。家の壁かけ、絨毯、ゲルの内部など、ありとあらゆるものに、色とりどりの刺繍を施し、大変カラフルで美しいです。
そんなバヤンウルギーには、2つの大きな祭典があります。1つ目は、春の訪れを祝う祭り「ナウルズ」です。ナウルズでは、カザフ人がそれぞれ異なった民族衣装を着て、パレードをします。まるでカザフ民族衣装のファッションショーを見ているかのようです。一度に大勢のカザフの民族衣装を見ることができるのは、このナウルズだけと言っても過言ではありません。
2つ目は、秋に行われるカザフの鷹匠の祭典「ゴールデン・イーグル祭り」です。小高い丘にイヌワシを放ち、飼い主の元へ戻る速さを競う競技、鷹狩りの技を競う競技などがあります。他にも、馬上の人々がヤギの皮を奪い合う「ククパル」と呼ばれる競技など、様々な珍しい競技を見ることができます。
カザフ民族生活密着プラン
ウランバートルから1300キロ離れているバヤンウルギーに住むカザフ民族。 古い歴史と文化を持ち、今も伝統を重んじて生活しています。 私たちカザフ民族の日常生活に密着し、異文化(ゲルでの生活、料理の紹介、伝統音楽など)に触れることができます。
カザフ族のゲルを見たことありますか? 内部の刺繡のデザインはカラフルでおしゃれです!
また、日本と違って、空気が澄んでいて、空がとても青くてきれいに見えます。
ゲルの中やガイドの家の中まで見せてくれるので、リクエストがあれば何でもお願いしてみましょう!
おわりに
いかがでしたでしたか?
日本人と顔つきも似ていて、遠いようで近い国、モンゴル。そんなモンゴルという国に少しでも興味を持ってもらえたらうれしいです。
今回は首都ウランバートルを中心に紹介しましたが、他にもモンゴルにはたくさんの魅力的な観光地がたくさんあります。
ぜひオンライン旅行で出かけてみてください!